伝わる導線を整える|埼玉県さいたま市のホームページ制作事務所

ピッチはゴールじゃない。SAITAMA Rising登壇を終えて思うこと

ピッチ登壇を終えて

先日お知らせをさせていただいた、
渋沢MIXで開催されたSAITAMA Rising ピッチ。

無事に登壇を終えてまいりました。

そもそもピッチとは?
私のようなWebデザイナーが何を話すの?
というところから始まった私のこの挑戦。

まだ終えたばかりの熱量のうちに書き綴りたいと思います。

そもそも、なぜWebデザイナーがピッチに立ったのか

お話をいただいたとき、戸惑いの方が正直大きかったです。

ピッチというと、資金調達を目指すスタートアップの方が、
事業計画やこれからの数字を語る場というイメージがありました。

バリバリの選ばれしシゴデキが語る場だと・・・。

ほぼオンラインでコツコツとデザインの仕事を請け負う私が、
その場に立って何を話せばいいのか。

この場でWeb事業のことを語っても、あまり地域貢献や共感を得ることは
できないかもしれない。

でも準備を進めるうちに、気づいたことがありました。

私がこれまでクライアントさんに伝え続けてきたこと。
見た目より先に、軸から整えるということは、
事業の数字の話ではなく、事業そのものの根っこの話なのだと。

だったら、私にも語れることがある。
この地で生まれ育ったということは強み。
そして、ずっと構想状態だった新事業についても、
この場を借りて話すことで一気に進めることができるんじゃないか。
そう思えたのが、登壇を決めた理由でした。

原稿を書きながら、自分の原体験と向き合った

ピッチの原稿を作る過程は、想像していたよりずっと自分自身を掘る作業でした。

演劇の道を志していたこと、
劇団の研修生だった時期、
ブライダルアドバイザーとして、たくさんの方々の人生の節目に立ち会ってきたこと。

一見バラバラに見えるこれまでの経歴が、
なぜ今のデザインの仕事につながっているのか。
それを自分の言葉で説明できるようになるまで、何度も原稿を書き直しました。

そして辿り着いたのが、私自身の最大の原体験である、
過去に勤めていた会社の廃業でした。
「良いサービスが、伝わらないまま消えてしまった」という事実。
あの時の悔しさも、そして社長が流した涙も、今でも覚えています。

「良いものを作っているのに、なぜか伝わらない」

そう感じている個人事業主や事業者さんたちに、私は独立してから何度も出会ってきました。
その課題感は、私自身がこれまで歩いてきた道のどこかで、
ずっと抱えていたものと同じだったのだと思います。

登壇して感じたこと

本番の壇上では、練習してきたことの半分も出せていなかったかもしれません。
それでも、話し終えた瞬間に感じたのは、ようやく人前で言葉にできたという安心感でした。

交流会では、思っていた以上に多くの方から声をかけていただきました。
「共感できます」と言ってくださった方、声や表情を誉めてくださった方(演劇やってて良かった!)、
埼玉で事業をされている方同士のつながりに興味を持ってくださった方。

ご観覧いただいた方の中には、同業のクリエイターさんも多くいらっしゃいました。
同じ領域で仕事をしていると、どうしても競合として意識してしまいがちですが、今回お話しさせていただく中で感じたのは、むしろ協業できる余地の方が大きいということでした。

実際これまでも私はSNSを通して多くのデザイナーさんたちと繋がり、現在もお互いに仕事を依頼し合う関係です。

ひとりで抱え込むより、埼玉の中で得意分野を持ち寄れる関係を、これから少しずつ育てていきたいと思っています。

ピッチはゴールではなく、スタートだった

登壇した起業家の皆様と。

今回、ピッチの中で少しだけ触れさせていただいたのが、次に動かしている構想です。
埼玉の女性起業家をクローズアップしたインタビューメディアを、これから育てていきたいと考えています。

「キラキラ」ではなく、整う前の温度感をそのまま記録するメディアです。
私は次回、このメディアを引っ提げて協賛として戻ってくると宣言しました。
この話はまた今度、じっくり書かせていただきます。

今回のピッチは、これを発表するためのゴールではなく、これから埼玉の事業者さんたちと一緒に何かを作っていくためのスタートラインだったのだと、終えてみて改めて感じています。
すでに一緒に登壇した方々とは絆のようなものが生まれています。
事業の形は違っても、根っこにある想いが驚くほど重なっていることに気づかされた時間でもありました。
ここから一緒に何かできたら、そう強く思っています。

機会をくださったSAITAMA Risingの運営の皆さま、
そして当日会場で言葉を交わしてくださった皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。
ここから始まる出会いを、大切に育てていきたいと思います。

最後に、これから登壇を考えている方へ。

私自身、お話をいただいたときは「私に何が話せるんだろう」と、正直ずっと迷っていました。それでも原稿を書きながら自分の歩みを掘り返していくうちに、誰の中にも、まだ言葉にしていないだけで、語れることがきっとあるのだと感じました。

うまく話せるかどうかより、まず立ってみること。
その一歩が、思ってもいなかった出会いや、次の景色につながっていくのだと、今回身をもって実感しました。
もし今、迷っている方がいたら、その背中をそっと押せたら嬉しいです。

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